自分はワキガ持ちの50代男性だ。
若い頃からなんとなく自覚はあったし、だからこそ今まで色々な匂い止めを試してきた。84、Agデオドラント、BAN。ドラッグストアでよく見る名前のものは、たぶん一通り使ってきたと思う。
正直に言うと、「どれが一番効くのか?」と聞かれても、昔ははっきり答えられなかった。匂いを抑える、という意味だけなら、どれもそれなりに効果はある。でも実際に使い続けてみると、別の問題が出てきたりする。匂いは気にならなくなったのに、今度はシャツの脇が白くなったり、黄色くなったりして、「あれ?」と思うことが増えていった。
自分ではワキガだと分かっている人は、たぶん常に気をつけていると思う。風呂に入るタイミング、服の選び方、匂い止めを塗る癖。程度の差はあっても、何かしら対策はしている。そういう意味では、まだマシなのかもしれない。本当に難しいのは、自分では気づいていないケースだ、と感じることもある。
これはあくまで自分の感覚だけど、風呂に入ってしっかり洗った直後は、ほとんど匂わない。その「匂いが弱い状態」のうちにデオドラントで封じてしまう。今振り返ると、これが一番効果があった気がしている。逆に、匂ってから何とかしようとしても、うまくいかないことのほうが多かった。
この先では、自分が実際に使ってきたデオドラントの話や、「効いたけど失敗だったもの」、そして今落ち着いている対策について書いていく。
あくまで一人の50代男性の体験談だけど、同じように悩んでいる人の参考にはなるかもしれないと思っている。
俺はワキガ持ちの50代男性だ
自分がワキガだと強く意識するようになったのは、正直いつだったかはっきり覚えていない。気がついたら「たぶん俺、そうだよな?」と思うようになっていた、という感じに近い。学生の頃から何となく気にしてはいたけれど、当時は今ほど情報もなく、「体質だから仕方ない」「暑い時期はみんな多少は匂うだろう」と、自分に言い聞かせていたところもあったと思う。
ただ、年齢を重ねるにつれて、誤魔化しが効かなくなってきた。20代や30代の頃は勢いで何とかなっていた気がするが、40代を過ぎたあたりから、「あれ、これ普通の汗とは違うな」と感じる瞬間が増えた。満員電車、会議室、ちょっと緊張した場面。別に誰かに何か言われたわけじゃない。でも、自分だけは分かる。この感じ、たぶんワキガだな、というやつだ。
こういう話を書くと「よくそんなこと書けますね」と言われそうだけど、50代にもなると、変なところで開き直れるようになる。今さら清潔感ゼロで生きていくのも嫌だし、かといって若者みたいに完璧を目指す気力もない。その間でどう折り合いをつけるか、という話だと思っている。
幸いというか、不幸中の幸いというか、自分には「自覚」があった。これは結構大きい。ワキガだと分かっていれば、それなりに気をつける。風呂にはちゃんと入るし、シャツも毎日洗うし、デオドラントも欠かさない。逆に言うと、これを何もしなかったら、たぶんもっと悲惨だったと思う。想像しただけでちょっと怖いので、ここでは深く考えないことにする。
もちろん、完璧にコントロールできているわけじゃない。「今日大丈夫かな?」と不安になる日もあるし、夏場なんかは朝から気が重い。制汗剤を塗りながら、「これで頼むぞ…」と謎に話しかけたことも一度や二度じゃない。効いているのかいないのか分からない相棒に、なぜか信頼を預けてしまうあたり、50代男性の現実だと思ってほしい。
そんな感じで、ワキガとはもう長い付き合いになる。治す、というより、どう付き合うか。どう折り合いをつけて、日常を普通に過ごすか。その中で色々試して、失敗もして、「ああ、これはダメだな」と学んできた。その積み重ねの話を、これから順に書いていく。
「自分はワキガだ」と分かっている人は、まだマシだと思っている
これはあくまで自分の考えだけど、ワキガに関して一番やっかいなのは「匂いそのもの」よりも、「自覚があるかどうか」だと思っている。自分がワキガだと分かっている人は、程度の差はあれど、たぶん必ず何かしら気をつけている。朝のシャワー、服の選び方、デオドラントの塗り忘れチェック。無意識レベルでやっていることも含めれば、かなりの対策をしているはずだ。
逆に、本当に難しいのは、自分では気づいていないケースだと思う。これはもう本人が悪いとかそういう話ではなくて、体質の問題だし、誰かが教えてくれなければ分からないことも多い。しかもワキガって、家族や友人でも指摘しづらい。親しい間柄だからこそ言えない、ということもある。結果、本人だけが気づかないまま時間が過ぎていく。これ、かなり残酷な仕組みだと思う。
自分の場合は、若い頃から「たぶん俺、そうだよな」と思えていたのが、ある意味では救いだった。ショックではあるけれど、自覚さえあれば対策はできる。デオドラントを使う理由も明確だし、「今日は暑いから多めに塗っとくか」みたいな判断もできる。誰にも何も言われていないけど、勝手に自分で予防線を張る。これ、精神的にはなかなか疲れるけど、何もしないよりはずっとマシだ。
たまに「家族に聞けばいいじゃん」と簡単に言う人もいるけど、これが意外と難しい。家族とはいえ、聞く側も緊張するし、聞かれる側も正直困ると思う。「うーん…まあ…うん…」みたいな、妙に歯切れの悪い返事をされたら、その日は一日中落ち着かなくなる。気にしすぎかもしれないけど、そういう人間だし、そういう年齢でもある。
ただ、それでも可能なら、家族に一度聞いてみるのは悪くないと思う。自分一人で悩み続けるよりは、現実を把握した方が対策は立てやすい。事実を知るのは少し怖いけれど、知らないまま過ごすよりは、まだコントロールできる余地がある。ワキガ対策って、そういう意味では情報戦だと思っている。
結局のところ、自覚がある人は「どう抑えるか」「どう付き合うか」というフェーズに入れる。これは大きな違いだ。完全に消すのは難しくても、「今日は大丈夫そうだな」と思える日を増やすことはできる。そのスタートラインに立てているだけで、実はかなり恵まれているのかもしれない。そう思うようにして、今日も脇にデオドラントを塗っている。
ワキガ対策で一番効果があると感じたタイミング
色々なデオドラントを試してきて、最終的に強く感じているのは「何を使うか」より「いつ使うか」のほうが圧倒的に重要だということだ。これは経験則でしかないけど、たぶん間違っていないと思っている。少なくとも、自分の場合はこれでかなり楽になった。
まず前提として、風呂に入ってしっかり洗った直後の状態は、驚くほど匂わない。自分でも「あ、今日ほとんど無臭じゃないか」と感じる瞬間がある。ここがポイントだ。ワキガって、汗をかいた結果いきなり匂いが生まれるわけじゃなくて、皮膚の状態や菌の影響が積み重なって出てくる。だから一度リセットされた直後は、いわばクリーンな状態に近い。
問題は、その後だ。時間が経つにつれて汗をかき、皮脂が出て、条件が揃うと、あの独特な匂いが戻ってくる。多くの人がやりがちなのは、「匂ってきてから何とかしよう」とすることだと思う。でも正直、それはかなり分が悪い戦いになる。すでに発生してしまった匂いを上書きするのは難しいし、下手をすると香りと混ざって地獄を見る。経験者はだいたい察してくれるはずだ。
自分が一番効果を感じたのは、風呂上がりで脇が完全に乾いたタイミングでデオドラントを使うことだった。この「乾いた」というのも地味に大事で、濡れたまま塗ると、なんとなく効きが弱い気がする。タオルで拭いて、少し時間を置いて、「よし、今だな」という瞬間に塗る。まるで将棋の一手みたいだけど、この一手がその日の安心感を決める。
このタイミングで使う分には、正直どのデオドラントでもそこそこ効果があると思う。84でもAgでもBANでも、ある程度は仕事をしてくれる。ただし、これには個人差があるし、「絶対これでOK」とは言えない。でも少なくとも、匂いが出てから慌てるよりは、ずっと成功率は高い。
ワキガ対策というと、どうしても「最強の一本」を探したくなる。でも実際は、最強の時間帯を見つけるほうが近道だった、という話だ。自分の場合はそれが風呂上がりだった。そこを逃さず、あとはあまり考えすぎない。これだけで精神的にもだいぶ楽になる。50代にもなると、匂い対策だけで一日分の気力を使うのは、さすがにしんどい。
対策しわすれ、とりあえずワキガを抑えたい!!!
それともうひとつ、これは完全に「非常時対応」だけど、かなり助けられた方法がある。朝のバタバタでデオドラントを塗り忘れた日、あるいは「今日はいけるだろう」と甘く見て外出してしまった日。そんな時に限って、妙に暑かったり、人と距離が近かったりする。ああ、やっちまったな、というやつだ。
そういう時は、まず汗ふきシートでとにかく脇をしっかり拭く。軽く一撫でする、みたいなのは意味がない。ここは覚悟を決めて、皮脂ごと拭き取るイメージでいく。トイレの個室で、誰にも見られていないことを確認しつつ、わりと本気で拭く。50代男性が個室で何をしているのかは、誰も深く考えないはずだ。
そのあとに、携帯用のデオドラントスプレーを軽く使う。ポイントは「軽く」だ。吹きすぎると香りが立ちすぎて逆効果になることもあるし、何より音がする。ここはもう、忍者の気持ちでいく。サッと一吹き、すぐ終了。この流れがうまく決まると、「あ、これ今日いけるな」と不思議と安心する。
正直、この方法だけで一日乗り切れる日も普通にある。もちろん完璧ではないけれど、「何もしていない状態」から一気に持ち直せる感じがある。匂ってから慌ててスプレーを振るより、はるかにマシだし、精神的ダメージも少ない。自分の場合、この非常手段に何度も救われてきた。
ワキガ対策って、毎日完璧にできるわけじゃない。忘れる日もあるし、想定外の汗をかく日もある。だからこそ、こういう「リカバリー手段」を知っているかどうかで、その日の快適さが全然違ってくる。50代男性としては、無理なく続けられる引き出しが多いほうが、結果的に楽だったりする。
今まで試してきたデオドラントたち
ワキガ対策をちゃんとしようと思ってから、デオドラントはいくつも試してきた。たぶん一般的に「効く」と言われているものは、ほぼ一通り使ったと思う。84、Agデオドラント、BAN。このあたりはドラッグストアでも必ず並んでいるし、「とりあえず強そう」という雰囲気がある。実際、自分もその雰囲気に何度も背中を押されてきた。
正直に言うと、匂いを抑えるという一点だけを見れば、どれもそれなりに優秀だった。風呂上がりにちゃんと使えば、「今日は大丈夫そうだな」と思える日は普通にある。なので、「全然効かなかった」という記憶はあまりない。むしろ、「お、これ結構いいじゃん」と思う瞬間のほうが多かった。
ただ、問題は“使い続けたとき”に出てきた。最初は良くても、何週間、何か月と続けていくうちに、別の違和感がじわじわ積み重なってくる。ある日ふとシャツを見て、「あれ、こんな色だったっけ?」と気づく。黒いシャツの脇がうっすら白くなっていたり、白いシャツが微妙に黄色っぽくなっていたりする。気のせいだと思いたいが、何枚も同じ状態になってくると、さすがに現実を認めざるを得ない。
しかもこのシミ、普通に洗濯してもなかなか落ちない。漂白剤を使ってもダメなものはダメで、「ああ、このシャツも終わったか」と静かに処分することになる。匂い対策のために服が減っていくという、なんとも言えない本末転倒感。50代になると、こういう地味なダメージがじわじわ効いてくる。
当時は「効いてるんだから仕方ない」と自分を納得させていたけど、正直なところ、少しずつストレスは溜まっていたと思う。匂いは抑えたい。でも服も犠牲にしたくない。この両立がこんなに難しいとは、最初は思っていなかった。デオドラント選びって、単純に強ければいいわけじゃないんだな、と、この頃になってようやく実感した。
この経験があったからこそ、「次は何を試すか」を考える基準が変わった。匂いだけじゃなく、服への影響や使い続けたときの現実も含めて判断するようになった。ここから先は、そんな試行錯誤の中で「これは効いたけど、ちょっと違ったな」と感じた話と、最終的に落ち着いた選択の話になる。
でも実際に困ったのは「匂い」よりシャツだった
今思い返すと、ワキガ対策で本当に困っていたのは、匂いそのものよりも服だった気がしている。匂いは、まあある程度コントロールできる。風呂に入って、ちゃんとデオドラントを使えば、「今日は大丈夫そうだな」と思える日は増える。でも、服へのダメージはそう簡単にはごまかせなかった。
まず気になり始めたのが、黒いシャツの脇が白っぽくなる現象だ。最初は「汗の跡かな?」くらいに思っていたけど、洗っても落ちない。光の当たり方によっては、脇の部分だけやけに目立つ。黒を着ているはずなのに、脇だけ妙に主張してくる。これは地味にテンションが下がる。
白いシャツはもっと分かりやすい。いつの間にか脇の部分だけがうっすら黄色くなっている。新品のときは真っ白だったはずなのに、何度か着たあたりから「あれ?」となる。この黄色、普通の洗濯ではまず落ちない。漂白剤を使っても完全には戻らず、「まあ家で着る分にはいいか」と言い訳しながら、外出用からフェードアウトしていく。
この現象、明らかにデオドラントとの相性だと思っている。汗だけなら、ここまで頑固なシミにはならない。匂いを抑える成分と汗が反応して、結果としてシャツに痕跡を残す。頭では分かっていても、対策としてはなかなか難しい。匂いを抑えないわけにもいかないし、シャツを捨て続けるのも現実的じゃない。
50代になると、服の扱いにも少し意識が向くようになる。若い頃みたいに「まあ安いし、ダメになったら買い替えればいいや」とは思えなくなってくる。気に入って買ったシャツほど、脇から先にダメになっていくのは、なかなか精神的に来るものがある。地味だけど、確実に効いてくるダメージだ。
この頃から、「匂いが抑えられているからOK」という判断基準が、自分の中で揺らぎ始めた。匂いは大事。でも、服も大事。この両方を守れる方法がないと、長くは続かない。そう思うようになって、次に選ぶデオドラントを見る目が、少し変わっていった。
Agは効いた。でも、服にシミが残った
匂いを抑える力だけで言えば、Agデオドラントはかなり優秀だったと思う。自分の中では「ちゃんと効いてるな」と実感できる数少ない一本だった。朝に使っておけば、昼過ぎになっても不安が少ないし、汗をかいても「あ、これは大丈夫そうだな」と思える安心感があった。ワキガ対策としては、かなり信頼していた。
だからこそ、しばらくは迷いなく使い続けていた。多少白くなろうが、多少粉っぽくなろうが、「匂わないなら仕方ない」と自分を納得させていたと思う。実際、匂いが抑えられている感覚ははっきりあったし、「ワキガ対策=Ag」みたいなイメージすら持っていた。
ただ、問題はやっぱり服だった。黒いシャツの脇は徐々に白っぽくなり、白いシャツは気づかないうちに黄色くなっていく。しかもこの変化、ある日突然来るわけじゃない。少しずつ、じわじわ進行する。最初は見て見ぬふりができる。でも、ある日まとめて洗濯したシャツを干したときに、「あれ、これ全部同じ場所が変色してないか?」と気づいてしまう。
一度気づくと、もうダメだ。次に着たときも気になるし、鏡を見るたびに脇に目がいく。「他人は気づかないだろう」と思おうとしても、自分が気になってしまうと、その服はもう心から着られない。これはもう性格の問題かもしれないけど、50代になるとこういう小さなストレスが積み重なると、意外と効いてくる。
洗濯でどうにかならないかも色々試した。漂白剤を使ったり、つけ置きをしてみたり。でも、一度ついたシミはなかなか手強い。完全に元に戻ることはほとんどなく、「ああ、このシャツもワキガ対策の犠牲者か」と諦めることが増えていった。
その頃には、匂い対策としては優秀なのに、なぜか使うのが少しずつ億劫になっていた。効いているのは分かっている。でも、このまま使い続けたら、服がどんどん減っていく。どちらを取るかと考えたとき、「効くけど続けられない」という結論に近づいていった。
Agは悪くない。むしろ、ワキガ対策としてはかなり良い部類だと思う。ただ、自分の生活や服との相性を考えると、最終的には別の選択肢を探す必要があった。そんなふうに感じるようになったのが、この章の正直なところだ。
たまたま知った「メンソレータム ボディリフレア」
Agを使うのが少しずつしんどくなってきた頃、「じゃあ次は何を試す?」という状態に入っていた。匂いは抑えたい。でもシャツは犠牲にしたくない。正直、この条件を同時に満たすデオドラントなんてあるのか?という気持ちもあった。だからといって、何も使わない選択肢は最初からない。50代男性がそれをやったら、たぶん色々終わる。
そんな時に、なぜ知ったのかは正直あまり覚えていない。ネットだったのか、どこかの記事だったのか、たまたま目に入っただけだったのか。とにかく「メンソレータム ボディリフレア デオドラントリキッド」という名前が引っかかった。「匂いは抑えられる」「シャツにシミが残りにくい」みたいな話だったと思う。
正直、最初は半信半疑だった。メンソレータムと聞くと、どちらかというとスースーするやつとか、薬っぽいやつのイメージが強い。ワキガ対策として本当に大丈夫なのか?Agほど強くなさそうじゃないか?そう思ったのが本音だ。でも、もうその時点で「これ以上シャツを失いたくない」という気持ちの方が勝っていた。
値段も、そこまで高くなかったと思う。「まあ、ダメだったらそれはそれでいいか」くらいの軽い気持ちで試すことにした。過度な期待はしない。これが50代男性の新しい物を試すときの基本姿勢だと思っている。期待しすぎて裏切られるより、「どうせ…」くらいでいくほうが精神的に楽だ。
実際、最初に使った日のことは意外と覚えている。風呂上がりに、いつもの流れで脇に塗って、乾くのを待って、服を着た。「あれ?白くならないな」というのが最初の印象だった。粉っぽさもないし、服につく感じもない。匂いに関しては、その場では正直よく分からない。でも、「まあ悪くはなさそうだな」という感触はあった。
この時点では、まだ確信はなかった。ただ、「少なくともシャツは大丈夫そうだ」という安心感があったのは事実だ。ワキガ対策でここまでハードルが下がるとは思っていなかった。ここからしばらく使い続けてみて、ようやく評価が固まっていくことになる。
実際に使ってみて、正直びっくりした
何日か使ってみて、一番最初に思ったのは「おや?」だった。劇的に何かが変わる、という感じではない。でも、気づくと不安になる瞬間が減っている。外出先でふと「あ、今日どうだろう」と考える回数が明らかに少ない。これ、かなり大きい。50代男性にとって、脇の匂いを気にする回数が減るというのは、思っている以上に精神的に楽だ。
匂いに関して言うと、ちゃんと抑えられている。Agほど「ガッツリ止めてる感」があるわけではないけれど、日常生活で困るレベルにはならない。朝使って、普通に過ごして、「あ、今日は問題なかったな」と夜に思える。その積み重ねが続くと、「これでいいじゃん」という感覚になってくる。
そして、何より驚いたのが、シャツへの影響がほとんどないことだった。黒いシャツを何度か着ても、脇が白くならない。白いシャツを繰り返し洗っても、あの嫌な黄色いシミが出てこない。最初はたまたまかと思っていたけど、何週間、何か月と使っても状況は変わらなかった。この時点で、自分の中では評価が一気に上がった。
「匂いは我慢できても、服がダメになるのは無理」というラインを、きちんと超えてきた感じがある。ワキガ対策としては派手じゃないけど、生活にちゃんと馴染む。使っていることを忘れるくらいが、実は一番優秀なのかもしれない。制汗剤を塗るたびに「頼むぞ…」と祈らなくていいのは、かなり助かる。
それ以来、特に大きな不満もなく、ずっとこれを使っている。もっと強いものを探そうと思ったことも、ほとんどない。50代になると、「最強」より「続けられる」が大事になる。このデオドラントは、その感覚にちょうど合っていた。
もちろん、これは自分の場合の話だ。体質も汗の量も人それぞれだし、全員に同じ結果が出るとは思っていない。でも少なくとも、自分にとっては「匂い」と「服」の両方を守れる、現実的な落としどころだった。びっくりするほど派手じゃないけど、気づいたら手放せなくなっていた。そういうタイプの一品だったと思う。
ワキガ対策は「何を使うか」より「いつ使うか」だと思う
ここまで色々書いてきたけど、改めて振り返ると、自分の中で一番大きかった気づきは「デオドラントの種類」よりも「使うタイミング」だった気がしている。正直、若い頃はとにかく“強そうなもの”を探していた。効きそうな名前、評判がいいやつ、とりあえず一番効くと言われているもの。それで何とかしようとしていた。
でも実際は、どんなに評価の高いデオドラントでも、使うタイミングがズレていると、思ったほど効果を感じられなかった。逆に言うと、タイミングさえ合っていれば、「そこそこ」のデオドラントでも意外と一日乗り切れたりする。これは何度も体感してきた。
自分の場合、やっぱり一番良かったのは風呂上がりだ。しっかり洗って、汗や皮脂がリセットされた状態。そのあと脇がちゃんと乾いたタイミングで使う。ここを外すと、効きが一段落ちる感じがある。匂いが出てから何とかするより、「出る前に封じる」ほうが圧倒的に楽だった。
もちろん、毎日完璧にできるわけじゃない。忙しい朝もあれば、うっかり忘れる日もある。だからこそ、前の章で書いたような「汗ふきシート+携帯用スプレー」みたいなリカバリーも意味がある。完璧を目指さない。その代わり、失敗しても立て直せる。これが長く続けるコツだと思っている。
50代になると、ワキガ対策も体力勝負じゃなくなる。強い薬を使えばいい、我慢すればいい、という話ではなくて、どれだけストレスなく続けられるかが重要になる。毎朝「今日は大丈夫かな…」と悩む時間が減るだけで、一日の気分はかなり変わる。
だから今は、「最強の一本」を探すより、「自分の生活リズムに合うやり方」を優先している。何を使うかより、いつ使うか。どれくらいの頻度で、どんな場面で使うか。その組み合わせが見えてくると、ワキガとの付き合い方は少し楽になる。少なくとも、自分にとってはそうだった。
50代男性のワキガ対策は、無理しないのが一番
50代になって思うのは、ワキガ対策も含めて、もう何でもかんでも全力でやる年齢ではないということだ。若い頃なら、「完璧に匂いを消したい」「絶対にバレたくない」と気負っていたかもしれない。でも今は、そこまで張り詰めて生きるのは正直しんどい。匂いは抑えたい。でも、それ以上に毎日を普通に過ごしたい、という気持ちのほうが強い。
ワキガ対策って、気にし始めるときりがない。今日は大丈夫かな、今どうだろう、服に付いてないかな。考え始めると、脇のことばかり気になってしまう。だから自分の中では、「これをやっておけば、まあ大丈夫だろう」という基準をひとつ決めるようにしている。風呂上がりにデオドラントを使う。忘れたら、汗ふきシートと携帯用スプレーで立て直す。それだけでいい、と割り切る。
完璧じゃなくていい。多少不安が残っていても、「まあこれ以上は仕方ないな」と思えるラインがあるかどうかが大事だと思う。50代になると、匂いだけじゃなくて、仕事や体調や家のことや、色々な気がかりが増えてくる。ワキガ対策までフルパワーで向き合っていたら、身がもたない。
それに、匂いを気にしすぎると、人との距離も気になりすぎてしまう。近づいたらダメなんじゃないか、話したら迷惑じゃないか。そう思い始めると、本来の自分の居場所がどんどん狭くなる気がする。最低限の対策をして、「あとは気にしすぎない」。このバランスが、一番現実的だった。
今使っているデオドラントも、最強だから選んだわけじゃない。匂いを抑えてくれて、服も守ってくれて、使い続けてもストレスが少ない。50代の生活にちゃんと馴染む。それだけで十分だと思っている。無理をしない、戦いすぎない。そのくらいが、ワキガと長く付き合うにはちょうどいい。
まとめ|これはあくまで「俺の場合」の話
ここまで読んでくれた人には分かると思うけど、これは医者の話でも、専門家の意見でもない。ワキガ持ちの50代男性が、長いあいだ試行錯誤してきた中で「今はこれで落ち着いている」という、ただそれだけの話だ。だから、これが全員に当てはまるとは思っていないし、そう言い切るつもりもない。
ただ一つ言えるのは、ワキガ対策は「一発逆転の正解」を探すものじゃなかった、ということだと思う。何を使うか、どれが一番強いかよりも、自分の生活リズムに合っているか、続けられるか、服や気持ちに余計なダメージが出ないか。そのあたりを含めて、ようやく“現実的な落としどころ”が見えてくる。
自分の場合は、風呂上がりのタイミングを大事にして、合わないものは無理に使わず、忘れたときのリカバリー方法も用意しておく。それだけで、日常の不安はかなり減った。完璧じゃないけど、「まあこれでいいか」と思えるラインにたどり着けたのは大きかった。
50代になると、匂いの悩みだけじゃなく、色々なことを抱えながら生きている人が多いと思う。だからこそ、ワキガ対策まで自分を追い詰める必要はない。最低限やることをやったら、あとは気にしすぎない。そのくらいの距離感でいいんじゃないか、と今は思っている。
この話が、同じように悩んでいる誰かにとって、「ああ、俺だけじゃないんだな」と思えるきっかけになれば、それで十分だ。
これはあくまで俺の話。でも、どこか一つでも参考になったなら、書いた意味はあったと思っている。








